2023.10.06床暖房のメリット・デメリット
最近住宅設備で人気のある設備として床暖房がありますよね!?皆さんは自分が家を建てるなら床暖房を取り入れたいですか?
床暖房にも良い面と悪い面があるので両方を理解してから取り入れたいですね。
床暖房の種類
床暖房には「電気ヒーター式」・「温水循環式」・「PTC式」の3つのタイプがあります。
「電気ヒーター式」は、電気を流す素材(電熱線や炭素繊維)が入っている発熱パネルを床の下に敷き、電気を流すことで発熱し床を暖めます。
「温水循環式」は、床下に温水の流れるパイプを張り巡らせ、ボイラーで温めた専用水(寒冷地では不凍液)を流すことで床を暖めます。
「PTC式」は、床下に専用シート(PTC免状発熱体や高性能PTCインクを使用したもの)を敷き、電気を流して発熱し床を暖めます。
床暖房それぞれの費用感
1.電気式ヒーター
導入コストが安くランニングコストが高いです。
導入コストが安いのは、初期設置として床下に電熱パネルを敷くだけで熱源機を設置しないためシンプルな工事で済むからです。また、メンテナンス費用や耐久性にも優れています。
ランニングコストが高くなるのは、熱エネルギーが広がり部屋が温まるまで時間がかかるため、電気の使用時間が長くなり、電気代が高くなります。また、最近の電気代の高騰も拍車をかけます。
2.温水循環式
導入コストが高くランニングコストは抑えられます。
導入コストが高いのは、初期設置工事に手間がかかります。ボイラーの設置や排水管の設置・床下への排水管の設置などが挙げられます。また、温水循環式はパイプの中を流れる液体を補充したり、5年に一度中の液体を交換しなければいけないなどメンテナンスの手間と費用が掛かります。
ランニングコストが抑えられるのは、一度温めた専用液を循環させるので昇温が早く冷めにくく、常に電源を入れておく必要がありません。近年では、電気式ヒートポンプ対応だけでなく、電気ガス併用式ヒートポンプも対応し、電気代を節約することができるものもあります。
3.PTC式
導入コストが安くランニングコストも比較的抑えられます。
導入コストが安いのは、電気式と同じく初期設置するものが専用シートのみでシンプルな工事で済みます。
ランニングコストが抑えられるのは、PTC式はシート自体に温度センサーが付いていて、温度を自動調節するので、床の温度が上がった部分は電気が流れにくく温度が上がらないように調整されます。そのため、日当たりが良く床が温かいときは電気の使用を抑えられ、電気代の節約になります。
■床暖房のメリット
床暖房のメリットはエアコンと違い足元から温めてくれることです。『頭寒足熱』という言葉があるように足元が暖かい方が体にはよいです。 また遠赤外線の輻射熱で部屋全体を温めるので、部屋全体の温度が一定にできます。
風を起こして部屋を暖めるわけではないので、ほこりも舞うことがなく空気の乾燥も防げます。
床に暖房器具を置くことがないので掃除も楽です。
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床暖房のメリットとしては以上のようなことがあります。
■床暖房のデメリット
床暖房のデメリットとしては導入費用が掛かります。エアコンなら1台で暖房も冷房も使えますが、床暖房は暖房しか使えないので夏はエアコンが必要になります。
床暖房設置代とエアコンの設置代と両方必要になります。また導入後の光熱費もかかります。しかも年間の半分、寒くなければ使用しません。
冬の寒さが厳しくなく、冬の期間が短い地域には向かないかもしれませんね。また壊れた時の修理代も床をはがして修理しなければならないので、手間も費用も掛かります。
日々のメンテナンスも手間です。実際、月の光熱費が高くて、使わなくなるお家も多いようです。
快適な床暖房ですが以上のようなデメリットもありますし、将来的には50%の人が使わなくなります。
また床暖房を取り入れるには床材も選びます。床材が熱で反ってしますので無垢の床材は使えません。
そのように素材や予算に制約を受けることになる床暖房。
長い期間住み続けるマイホーム、取り入れる場合は将来使い続けるのかも考えて取り入れましょう。
住宅設備のことで迷ったらおうちの相談窓口に相談だ!